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平成24年度 第56回 写真コンテスト作品集

国府宮はだか祭 第56回写真コンテスト審査総評

選者 フォトアドバイザー 矢野 謙治

56回を数えた今年は応募作品も増加し、審査の責任と重さを痛感しております。同時に、素晴らしい作品を数多く眼にすることが出来、選者ならではの幸せも感じております。応募作品も少しずつ様変わりを見せているような気がいたします。時代の流れとでも言うのでしょうか、背中にペイントを描いた裸男達などが確実に増えてきていますし、外国人の方も数多く見受けられるようになりました。神事であることの神聖性を重視しながらも、時代の流れを映し出している作品にも眼を向けました。はだか祭の持つ壮絶さ・神秘性、祭と時代の記録の大切さ、写真の持つ芸術性・面白さ、などが表現されているかどうかを念頭に置きながら上位入賞作品を選出させていただきました。来年も傑作が数多く応募されてくることを期待しております。

    

最優秀賞
末松 文
「RebornⅠ」
講評
選ばれし一人の神男を巡って裸男達が壮絶な揉み合いを繰り広げます。命水に導かれて儺追殿に入ります。クライマックスの瞬間が捉えられています。
横文字タイトル通りのイメージを膨らませた作品に仕上げられています。フレーミングは大胆で、強烈なインパクトがあります。モノトーンに近い色彩での構成は、瑞々しい感性に支えられているようです。今までのはだか祭の作品を打破し、新鮮な魅力を加味されたものと評価できます。


優秀賞
本間 充
「国府宮はだか祭」
講評
「なおい笹」を捧げて拝殿へ駆け込む光景が捉えられています。いかにも国府宮ならではの構成になっています。雄大ななおい笹の選択、裸男達の熱気あふれる姿、楼門の真下と言うロケーションの良さ、しっかりとした画面構成に仕上がっています。神男の揉み合いとは違う迫力の儺追神事の姿が力強く活写されているのではないでしょうか。

優秀賞
大矢 信吾
「土餅搗神事雪の朝」
講評
雪の朝と言う、何ともフォトジェニックな情景に恵まれました。土餅を授かる神男が印象的に描かれており、神秘的かつ幻想的な雰囲気に包まれています。大樽を前面に配した画面構成には、静けさと共に、神男への厳かな憧憬が込められているようです。実は、大樽は今年で見納めとなります。記録としても残せる価値ある1枚となりました。

優秀賞
松下 将之
「群衆」
講評
勇壮な姿で境内に溢れる裸男達と手桶集団、周りには多くの参拝客。はだか祭の全体像が力強く描き出されています。カメラポジション、カメラアングル、レンズワーク、フレーミングなど、どれをとっても絶妙で、写真的技術の巧さで作品を支えています。無駄のない計算された画面構成はいつまでも見飽きない強さを秘めています。

特別賞(大鏡餅奉賛会賞)
伊藤 礼子 
「想いを込めて」
講評
大鏡餅奉納神事の一環として奉賛会の人たちによる餅つき光景です。国府宮神社の臼で、揃いの法被での餅つきです。新調された法被でしょうか、ピンクの花柄模様はとてもカラフルで春の訪れを感じさせます。願いを込めた人々の表情には、厳かの中にも祭らしい楽しい雰囲気が漂っております。

特別賞(大鏡餅奉賛会賞)
吉川 博 
「大鏡餅」
講評
大鏡餅作りに悪戦苦闘する男達が力強く描かれています。
奉納される大鏡餅は、最終的には4トンにもなるそうで、ここでのひとつは2トン近くなるのでしょうか。そのあたりの状況が手に取るように分かるような瞬間が捉えられていると思います。

特別賞(愛知県観光協会賞)
西村 昭人 
「国府宮はだか祭り」
講評
時代の流れでしょうか、「今」としては当たり前の光景と言えるのでしょうか。最強バカボンの裸男と外国人女性の触れ合いが捉えられています。女性陣の笑顔は、いかにも外国人さんらしいパワフルな笑顔で、勇壮な祭に華を添えています。「なおいぎれ」を渡している光景ならばワンランク上の受賞でしょう。

特別賞(愛知県観光協会賞)
陸浦 勝幸 
「いなッピーが行く」
講評
太鼓橋を渡るいなッピー君と裸男達。勇壮な祭りの中で垣間見せる癒しの時は心暖まる光景となります。絶妙なシャッターチャンスが光ります。躍動感あるお茶目ないなッピー君と、裸男達と参拝客のすべての人が暖かい声援を送っている光景が見事に捉えられています。

    
   

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